2019年12月10日
開催日:令和元年11月2日(土)
開催場所:名古屋東急ホテル 4階「栄の間」 参加者:39名
還暦を祝いつつも、「もう集まることはない」といっていたのは、十数年前。なのに、今春、恩師・中村敬先生が男子部S19の同期会に出席された時の、往時のままのパワフルなご様子に接し、「もう一度、集まりたい」との気運が高まった。先生はただ今87才、ということは、私たちの先生は、当時20代の若き男性だったのだ。淡い恋心を抱いて英語に向き合った人もいたのでは?
(今回も、案にたがわず、彼は白いジャケットでさっそうと現れた。)
常盤会Webの連載コラム(メルマガ142号から147号にて配信)「記憶の中の南山の教育」からも、容易に推察されるように、敬先生の「ピリピリとした、きびし~い教室風景」が脳裏をよぎる。でも、いただいた多くの薫陶に応えるべく先生には、誰しもが 「お会いしたい」と思っていた。
さっそく お世話係を5人で編成し、まずは5月、会場の確保から始めた。
ところが、 参加のお誘いを始めた時点で、私たちの心は折れそうになった。返信は「欠席」ばかり。明らかに、還暦時代とは違う。当時の在籍数は、178名だが、すでにその中で物故者が20名!である。
そんな中で、集まってくださるかな・・・と心配ばかりしていたが、なんとか当日には、東京から、神戸から、もちろんナゴヤ近郊からと皆さんが、家族や自身の体調を整えながら再会のために足を運んでくださった。卒業以来の人もある。ドタキャンもあったが、集った39名は、恩師の前で生徒の顔に戻って明るく輝き、無邪気においしいフレンチ・コースを堪能した。
一人一人の近況報告では、その身振り手振りから日頃の生活ぶりが漂ってくる。面影もある。共通しているのは、間違いなく「人間の尊厳のために」の南山教育を受けた者同士の信頼と温かい心の交流であったと思う。
後日、敬先生からは「人生の最終章で、こんなに愉しい同窓会を開いてくれてありがとう」のお言葉をいただいた。出席者全員に集合写真をお送りしたところ、「とびっきりの楽しいひと時をありがとう」のお礼状をたくさんいただいた。それぞれが、かけがえのない大切な日となった。
この会をきっかけに、「また集まりましょう」との動きがあるとか。
人生100年時代を迎え、これからも健やかに過ごしていきたいと思った「会」であった。
追記 なんとしても敬先生に会いたいと、前日には、G7の有志の方々が先生を囲む会を開かれた。G3の方からは、先生のあだ名は「オリエンタル」だったと承った。これは名古屋の老舗百貨店に由来する。
お世話係: 有本節子、海野嘉代、吉川みち、吉田時子、大竹由紀子 (大竹記)