感謝のうちに生きる – 南山常盤会

校長先生から届いた「母校のいま」

2019年4月8日

【ヨセフ・ブルーノ・ダシオン校長】

感謝のうちに生きる

常日ごろ、南山男子部と南山女子部の教育活動に、常盤会会員の皆さんのご理解とご支援を賜りますことを心より感謝いたします。南山中学校・高等学校での勉学終了にあたり、男子部と女子部では、2月28日にカトリック南山教会で恒例の卒業感謝ミサを合同で行いました。女子部音楽部のオルガン演奏と聖歌の響きもあり、荘厳で神々しい祈りの一時を味わうことができました。多数の教員、また忙しいなか時間を割いてくださいました多くの保護者の前で、ずらりと並んでいた高校3年生のみなさんは、今までの6年間を経て、得られた自分の成長は、ご両親、仲間たち、教員と後輩たちのおかげだと感じ取ってくれたに違いありません。
卒業式は3月1日に行われました。今までは、南山学園講堂で行われてきましたが、諸事情によって、今回(だけ?)は、卒業生のご理解をいただき、また教職員と在校生のご尽力・ご苦労があって女子部の第一体育館を式場とさせていただきました。
この佳き日に、育友会会長、常盤会会長、友の会会長、保護者、名誉教諭の方々および大勢のご来賓のご出席を賜り、卒業生の巣立ちを祝福して下さいましたことを心より感謝申し上げます。
ご承知のとおり、南山男子部・女子部では、中学入学式および高校卒業ミサと卒業式の中心テーマは「感謝」になっています。南山に入学できたことやその後の6年間の学校生活のことは、多くの方々の支えの賜物であることを常に理解し、感謝することです。中高の6年間において、一人ひとりの生徒は多くのことを体験し、学んできたことは間違いありません。それは、個人が思い通りのこともあれば、それに反することもあったろうかと思います。しかし、その体験がなんであれ、生徒たちは感謝してくれると信じております。
南山中高での6年間を通じて得られた成長は、成績の数値で表されたものではありません。今、ここにいて、卒業の日を迎えられた自分というのは、それなりの努力、いろんな経験や苦難を乗り越えてきたからです。このような自分の成長を可能にしてくれるのが周りの多くの方々の恩なのです。この自覚こそが卒業生の最高の成績だと思います。
母校を旅立つ卒業生のこれからの健闘、そして常盤会の益々の発展と会員の皆さんの多幸を祈ります。

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