2017年10月24日
今回は、瀬戸市にある「鍼灸ヘルスケア プラステン治療院」さんを訪ねました。
こちらは、院長の加藤浩一さんと奥様の加藤仁美さん(G30)が、「街の喧騒から離れた隠れ家的な佇まいの中で、心身ともにリラックスして欲しい」という想いから、今年(2017年)6月にオープンされたばかりです。来院される患者さんお一人お一人にじっくり向き合い、少しでも良くなっていただきたいと、お二人で心を込めて鍼灸治療にあたっておられます。
特徴的なのは、腰痛や肩こりというような一般鍼灸はもちろんのこと、女性の美しさをより引き出す美容鍼灸、そして全国でも珍しい過活動膀胱の専門治療を行っていらっしゃることです。
まるで美術館のような外観。
設計・施工は南山タウンに出店されている
(株)トスコさんです。
看板もおしゃれです。
ちなみに、「プラステン」とはお名前の「加藤」から来ているそうです。
「加」・・・「プラス」
「藤」→「10」・・・「テン」
院長の加藤浩一さんと奥様の加藤仁美さん(G30)
玄関から中に入ると、明るく清潔感があり、天井も高くて居心地が良い感じです。
入り口からの眺め(左)と受付カウンター(右)
-こちらの治療院をオープンされたきっかけは?
「実は、僕が鍼灸の世界に入ったのは、比較的最近のことなんです。以前は全く畑違いの仕事をしていたんですが、若いころ仕事の関係で鍼灸院にも出入りしていて、そこの先生に話を伺ったのが最初の出会いでした。最初は、気血だとか気の流れだとか、意味がよくわからなくて(笑)。でも、患者さんが笑顔になって帰られるのを見て、とても興味をもちました。
ただ、そこから長くて、鍼灸のことを忘れていた時期もあったのですが、この年になって第二の人生を考えたとき、探求してみたいと。
それで、どうせやるなら資格も取ろうということで、3年間鍼灸の専門学校に通って勉強し、国家試験も受けて資格を取った後、しばらく先生のアシスタントをしたりしていたのですが、思い切って開業することにしたんです。」
-奥様も資格を取られたのですか?
「はい、どうせ手伝うなら、資格があった方がちゃんと手伝えるし、手に職をつけたいという想いもあって。もともとちょっとエステのお仕事もしていたので、美容鍼灸もあると聞いて、面白そうねということで、1年遅れで学校に行きました。」
鍼灸の学校では、ツボの名前や場所を覚えたりといった東洋医学的なことだけでなく、生理学や病理学、解剖学など、西洋医学的な知識も広く学ぶ必要があり、覚えることも膨大で大変だったとのこと。
また、実技に力を入れている学校だったので、基本的なことを習ったら、実戦で使えるようにと徹底的に叩き込まれたそうです。
-鍼というと、どうしても怖いとか痛いというイメージがありますが。
「特に男性はそうですね。実は、お客様の8~9割は女性なんです。男性で来られる方は、奥さんに無理やり連れてこられたとか(笑)。そういう方には実際の鍼をお見せしています。皆さん、ハリというと注射針とかをイメージされる方も多いですが、鍼灸で使う鍼は髪の毛ぐらいの細さで、とても細く、また打つ際には、痛みを感じないような手技も使いますので、ほとんど痛みはないと思います。
試しに、じゃあちょっと1本打ってみましょうかと打ってみると、『ああなんだ、これなら大丈夫』ということで、受けられる方が多いです。
やはり実際に鍼をご覧になるのがよいのかなと思います。なかなか実際の鍼を見せてくれるところは少ないかもしれません。
自分たちも、そういうイメージがあったので、なるべくリラックスして受けていただきたいと思っていますので、最初にきちんとご説明しています。」
【待合室】
こちらで、鍼灸や治療についての説明を受けます。
壁にかかっているのは、仁美さんのお母様(G6)の書で、「心」と書かれているそうです。
-具体的な治療はどんな感じになるのですか?
「初めての方は、先ほども言いましたとおり、まず鍼灸についてご説明し、わからない点や心配な点などがあれば、お答えします。また、症状や気になる点についても詳しくお聞きしてから実際の治療に入ります。
施術室を、よくあるカーテン式の仕切りではなく、完全個室にしたのも、プライバシーを確保して患者様にちゃんと向き合っていきたいという想いからです。
鍼灸というのは、個人差が大きくて、人によって反応が強く出たりとか、そうでもなかったりとかいろいろで、その日の体調によっても違ってきます。ですので、まず最初はソフトな刺激で、様子を見ながら治療を進めていきます。
また、東洋医学的な全体を診るという観点からも、悪いところだけではなくて、全身の調整もしています。
治療時間は、一般治療と過活動膀胱の専門治療が約50分、美容鍼は60分程です。それ以外にも、刺さない小児鍼(20分)などもあります。」
治療用の部屋は3室用意されていて、どの部屋もゆったりとしてとても落ち着ける感じです。また、部屋ごとにイメージが少しずつ違っています。
【施術室A】
美容鍼灸は主にこちらの部屋で。
左にあるピンクのラケットようなものは手鏡。
これで、ビフォー・アフターを確認します。
【施術室B】
こちらは、院長が一般治療や専門治療で使うことが多いそうです。
-特色の「過活動膀胱の治療」と「美容鍼」について教えていただけますか。
「過活動膀胱の治療は僕(院長の浩一さん)が担当しています。僕が鍼を習った先生がその専門だったものですから。
過活動膀胱というと、いわゆるトイレが近かったりとかということですが、潜在的な患者さんは800万人くらいいるとも言われています。
原因がはっきりしているものは、病院で治療可能なんですが、加齢からきていたりするものは、鍼灸によって症状が改善されることが多いです。だた、やっぱりそれなりに時間はかかりますが。」
「美容鍼の方はわたし(仁美さん)が担当しています。主人もできるんですけど、美容に興味がないので(笑)。
わたしは、以前エステもちょっとやっていたので、ここをこうしたらいいんじゃないかとか、鍼を打つ順番とか、いろいろ考えながらやっていきます。
直接、顔の表情筋を刺激するので、筋肉が持ち上がって、フェイスラインがすっきりして、まぶたも上がるので、目が大きくなります。他にも、しわとか、乾燥肌、肌荒れにはとてもよく効きますね。打つと肌つやが確実に良くなります。エステでは得られないツルツル感で、しかも長続きするんですよ。」
-治療は回数を受ける必要がありますか?
「症状にもよるのですが、やはり1回受けただけでは、その時は良くなってもまた元に戻ってしまうので、最初のうちだけは1週間に1回くらいの割合でこまめに受けていただくことをお勧めしています。様子を見ながら、少しずつ間隔を空けていきます。最初から間隔を空けてしまうと、次回来ていただいたときに、また一からになってしまうので、かえってもったいない気がします。
また、お客様のご負担を考えて、回数券やクーポン券を発行しています。」
美容鍼を体験!
お試しで美容鍼の体験治療を受けさせてもらいました。
使用するのは使い捨てのステンレス鍼で、太さは0.16ミリ(太い髪程度)ということで、痛みはほとんどありません。打つ場所によっては、多少痛みのようなものがある時もありますが、「痛い」というほどではありませんでした。
また、もし痛い場合はそのように伝えれば、打つ場所を変えるなどしてもらえるそうです。
治療に使用する鍼がスタンバイ。
使う直前に開封するので、衛生面も安心です。
施術中の仁美さん
足が少し冷えていたので、遠赤外線で温めてもらいながらの施術です。
今回はお試しということで、打った本数は通常の半分ほどです。正式な施術の場合は30本から40本ほど打つそうです。また顔だけでなく、同時に全身の調整も軽く行うので、健康維持にも役立ちそうです。
せっかくなので、ビフォー・アフターの写真を撮ってみました。
ちょっとわかりにくかもしれませんが、顔周りがすっきりして頬が上がり、目もちょっと大きくなっているような。
仁美さんに女子部時代のことを伺ってみました。
部活はバスケットボール部で、数学の木村先生に大変お世話になったそうです。
6月のオープン前に治療院のことを知ってもらおうと内覧会を開催した際には多くの同級生がお手伝いに来てくれてとてもありがたかったとのこと。
お話をうかがっていても、とても気さくなお二人で話しやすく、常に患者さんのことを第一に考えておられる姿勢が伝わってきました。
具合が悪い時にお医者様にかかるのはもちろんですが、それほどでもないというような、ちょっとした不調の時など、気分転換も兼ねて鍼灸治療を受けてみるのもよいかもしれませんね。
ご紹介者で同級生の酒井秀夫さん(S35)と。
取材・写真:杓谷、吉田
取材協力・写真:酒井秀夫さん
鍼灸ヘルスケア プラステン治療院
〒489-0976
愛知県瀬戸市井戸金町242-1
TEL: 0561-76-1549(なやむならいこーしんきゅう)
HP: http://www.plusten.jp/
南山タウンはこちら
予約制
診療時間(最終受付は1時間前まで)
月・木・金:10:30~19:00
土・日・祝:11:00~18:00
(火・水は休院日)
駐車場完備
お越しの際はお車が便利です。
(新しい住所のため、カーナビ設定について、ご予約の際にお聞きください)
*グーグルマップでは、住所ではなく、「プラステン治療院」で検索してください。