2017年12月21日
海苔の歴史は古く、「ヤマトタケル」の時代から食されているそうで、今のような板海苔になったのは江戸時代からとか。ともあれ、日本人の食卓には欠かせない美味しいものです。
2017年のメルマガ最終号は、テレビのCMでお馴染み、あの「でえたらぼっち」が登場する株式会社「浜乙女」さまです。
「浜乙女」のお顔 「でえたらぼっち」は1985年からテレビCMに登場
南山常盤会とは 「浜乙女」先代副社長夫人の服部加代子さん(G16)からのお繋がりです。
今回は、名古屋駅近くの本社で、人事部の河村真妃さんと、商品開発部の伊藤千夏さんにお話を伺わせていただきました。
河村真妃さん(左)と 伊藤千夏さん
「一枚の味付け海苔から始まった『浜乙女』は創業70余年」
昭和21年(1946年)。個人の「服部商店」からスタートした「浜乙女」ブランドは、一枚の「味付け海苔」から始まりました。以降、海産物・乾物の分野を中心として、着実にラインナップを拡大し、今や従業員数420名を擁する全国ブランドの総合食品メーカーとして、70年以上の歴史と実績を誇っています。とりわけ中部圏においては、知らず知らずのうちに、「浜乙女」製品を口にしていることに気づかされます。外食産業や給食などの業務用の他、ロングセラーの「味付け海苔」・「焼のり」・「ふりかけ」・「パン粉」以外にも、「ゴマ」や「お茶漬け・お吸い物」・「混ぜご飯の素」・「やくみ・調理食材」など、食品全般の製造加工・販売で進化を遂げる「浜乙女」ブランドの強みは、時代の変遷に呼応して、「使う側」・「食べる側」の食環境や状況に寄り添った商品開発に注力されていることです。
「買う身になって商品を生産・販売し、食卓に満足と笑顔を届けよう」という「浜乙女」の経営理念は、戦後のモノのない時代に、梅干しや、ワカメなどの乾きモノを商って、お客さまに『欲しいモノ』を提供してきたという原点にさかのぼります。
「海苔は大宝律令(701年)の租税だった!それを記念して『2月6日は海苔の日』
昭和26年(1951年)に生産が開始された「浜乙女」の「味付け海苔」は、戦後日本の食生活を彩どると共に、朝ご飯の定番として、日本人の栄養摂取にも大きく貢献してきました。管理栄養士の伊藤さんのお話です。「海苔は飛鳥時代の大宝律令で朝廷への税として重用された高級品でしたが、江戸時代になると、養殖も始まり、海苔巻やお寿司、板海苔が庶民の間でもソウルフードとして大人気になりました。海苔は、ミネラルや食物繊維が豊富で、海苔1枚(6Kcal)にバナナ1本分(1.1g)の食物繊維が含まれています。また、海苔のビタミンB1が、炭水化物を体内でエネルギーに変える働きを持っているため、ご飯と一緒に食べることで、食事バランスがアップするそうです。昔の人々からも学ぶことがありますね」
近年、「浜乙女」では、栄養バランスの乱れ・欠食率の増加・孤食・生活習慣病などの食生活の問題にも取り組み、日本型食生活の普及を目指して、次代を担う子供たちが心身共に健やかな生活を送れるよう「食育」にも力を入れておられます。
「朝食がパン食というご家庭が増えました。給食では、ご飯が食べられるようにという取り組みもしています」と、社内で「食育」も担当する伊藤さん。
確かに、伊藤さんと河村さん。お二人揃ってスレンダーな黒髪美人。食生活を伺うと、「朝ご飯を抜いて出社することはありません。ご飯と海苔の『たまらないっ!!』美味しい感覚を味わっていただきたくて、この会社にいます」と河村さん。
『早くて美味しくて便利』コンセプトに! 働く主婦や単身男性の食環境を考えての商品開発
「忙しくても、美味しいご飯を食べていただきたい。健康志向も高まって、塩分控えめ商品や、時間のない働くママたちのために、酢飯を作る手間いらずの『酢付き手巻のり』の開発も行いました。塩をふらなくても美味しいおにぎりが作れる『岩塩付き(おにぎり)のり』。炒めなくてもできる『チャーハン風混ぜ込みご飯の素』や『混ぜ込みピラフ』。『早くて美味しくて便利』をコンセプトに、働く主婦や単身男性の食環境を考えての開発商品です。
近年は贈答用の海苔製品が減る傾向にありますが、『カジュアル・ギフト』として、『ちょっと名古屋に行きました』の手土産を意識した『名古屋コーチンまぶしご飯の素』など地域色を出しています。味仙さんとコラボした『台湾ラーメンふりかけ』は男性にも大人気です」
寿司ブームで、外国人の「海苔」や「わさびふりかけ」への人気も高まりを見せる中、全国で取り扱いの無い商品へのお問合せも多いことが、2年前からの通信販売開始のひとつのきっかけになりました。
海苔養殖業の後継者不足や、温暖化・気候変動による「海の変化」など不安要素もある中で、「食の安全性」を追求した「良質廉価」な食品作りで「家計の安定と健全な食生活への貢献」を経営方針に貫く「浜乙女」ブランドは、私たちの生活に深く根をはっています。
「磯のふりかけ」は、パッケージの顔が変わることはあっても、販売開始から55年を超えるロングセラー。
55年のロングセラー「磯のふりかけ」
青と黄色の袋に海老フリャーが踊る「ソフトパン粉」は、揚げ物をする主婦には欠かせない常備品。暮らしの中のいくつもの「浜乙女」を、今回の取材で、再発見!再認識!することになりました。
「浜乙女」パン粉の生産開始は昭和27年(1952年)!!
南山タウンのスタートから13年。この間、「浜乙女」さまの代が変わられても、南山タウン広告掲載に変わらぬご協力をいただいていますことに厚くお礼を申し上げると、そのワケを河村さんが代弁してくださいました。
「弊社は『誠実・親和・努力』が社訓です。一度いただいたご縁を変わることなく大切にするのがモットーだからではないでしょうか」
応接室の「でえたらぼっち」君
服部加代子さんのご長女・都代子さん(G42)も女子部のご卒業です。
「浜乙女」さまと南山常盤会とのご縁に深く感謝いたします!!
商品画像提供:(株)浜乙女さま
取材:堀江・塩野崎
(株)浜乙女(はまおとめ)
■代表取締役社長 服部義博
■事業内容1 海産物・乾物・穀物・嗜好食品・その他食品全般の製造・加工・販売
2 衣料品・化粧品・日用品雑貨の製造・加工・販売
3 酒類・塩・タバコ(フィルター)の販売
4 飲食業
5 食品の輸出入業
6 土地・建物・駐車場の経営・賃貸業
7 前各項に附帯する一切の業務
■事業所
◆本社 名古屋市中村区名駅四丁目16番26号
Tel : 052-582-5551
Fax : 052-586-1499
◆営業部
●支店
名古屋支店
東京支店
大阪支店
●営業所
札幌・仙台・新潟・宇都宮・長野・北陸・静岡・高松・岡山・広島・九州
◆生産部
●工場
中村工場・弥富工場・三重工場・桑名工場
◆流通事業部
●問屋スーパー丸一
本店 名古屋市熱田区千代田町17番5号
柳橋店・名古屋北部店・岐阜店・四日市店・三重中央店
●丸一ストアー
円頓寺店
◆衣料事業部
●本部 名古屋市中村区名駅4丁目16番26号
●「Puff」:サンロード店 サカエ店 エスカ店
●靴下屋:サンロード店
■グループ会社
●株式会社 浜寿し
■丸一不動産株式会社
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