2017年7月13日
7月7日(金)、2005年から続く南山国際の国語科の馬場豊先生の朗読劇「あの夏の空に届け」に参加してまいりました。
南山国際校チャペルにて開催 朗読劇「あの夏の空に届け」
馬場先生プロデュースのもと、南山国際中学・高校演劇部と保護者有志による朗読劇です。
南山国際校 馬場 豊先生
朗読劇というスタイルの劇を観たのは初めてでした。
台本を手に、声とかもし出す雰囲気のみで情景を伝える、身振り手振りの振り付けのない劇。表現の種類が限られている、だからこそなのか、戦争の悲惨さが重みとなって伝わってきました。発せられるセリフの内容を頭で理解しようと聴いていたらそう大してわからない。発せられる声の響き、漂ってくる空気感を感覚で受け取ろうと聴いていたから、いかに悲劇的な出来事だったのかが聴き手のこちら側によくよく伝わってきました。
確かにふと周りを見渡すと、語り手から届けられるものを余すことなく感じとろうと目を閉じ集中して聴き入っている方がいらっしゃいました。
戦争を実体験していないジェネレーションで人口のほとんどが構成されている社会。
自分の経験にないことをよくぞここまで学び、深く理解し、同じく当時を知らない聴き手でも感じ取れるまでに表現しているなぁと感心しました。
単調な感想ですが、機会を得て今回来られてよかった、そう思いました。
実は、今回の朗読劇への初参加のきっかけはあるSOSメッセージでした。
例年、在校生を通してPTAだけに配られる朗読劇の案内。締め切ってみたら把握できた参加希望者はたったの5名でした。馬場先生が来年度いっぱいで退職されるということで今回を含めてあと2回の朗読劇。噂は聞いたことがありましたが、私は初回公演の年にはすでに卒業していたのでこの行事に誘われるチャンスからは遠ざかっていました。
今回のこの状況を知って、13年間がんばって続けておられる馬場先生のためにも、一生懸命練習されている演劇部生と保護者の皆さんのためにも、できる限りのことをしたいと卒業後も毎年親子で朗読劇に参加されている方から緊急のSOSメッセージが届きました。
仕事とプライベートで2週間出向いていたフランス旅の最終日、帰国のフライト直前に5分だけ寄ったラウンジのWifiから受け取ったメッセージでした。
6月27日夜。朗読劇まであと10日。
こんな時間のない中、私のできる限りの知恵を絞ってひねり出したアイデアはいつものゴリ押し精神。
「南山国際廃校まであとたったの6年なんだからいつものやり方に留まっている場合じゃない!」
ということで、あれやこれや理由と建前をつけてでも馬場りんからOKもらってくださいと親子さんにお願いしました。南国卒業生と南山常盤会メンバーまでお声がけの範囲をオフィシャルに広げたいと。
在校生&PTAにほぼつながりのない私の能力でここの人数を増やすなんて可能性低い部分に力注ぐより、他の可能性にさっさと飛び移った方が結果につながるんだもの。
そして、さすが馬場りんです。広い懐と、これがなきゃ南国生と渡り合っていけないでしょ!の柔軟さで、早速学校側にもかけ合って許可を取ってくださいました。
メール、Facebook、使えるツールを駆使して周りの方の協力も仰ぎながらお知らせを出し、当日集結した人数は・・少なくとも5人より多かったです。もちろん、全てが自分の動きによるものではございません。
参加された皆さま、暑い中、突然のお誘いにスケジュールを合わせはるばる豊田の南山国際まで足を運んでくださり誠にありがとうございました。
駐車場完備ですので是非来年もお越しください。
クマール モニカさん(K06)/写真撮影:加藤尚子さん(K06)
馬場先生、来年は是非、最初から、南国卒業生・南山常盤会に声をかけてくださいネ!
クマール モニカ(K06)