2009年10月10日
息子の合格を知った時、社会的にも注目をされている小学校の入学に、大きな喜びと期待の他に、落ちこぼれずに学園生活を送れるのだろうか、自分は親として常にふさわしくあれるのだろうか、いろいろなことを思いました。
私が6年間通い慣れた通学路を、幼くして電車通学することとなり、無事に学校までたどり着けるのだろうかと心配をしておりましたが、こうした親の心配をよそに、楽しく通学しているようです。毎朝、校長先生が玄関で生徒たちを迎えてくださっているそうで、正直、学校側の熱心さに敬意を表します。真新しい校舎ですが、玄関に入るとすぐに、聖家族像に迎えられ、チャペル、その中にあるステンドガラス等、小学校内は私が中学・高校と親しんだ同じ懐かしい光とにおいに包まれていました。
先生方の教育方針、カリキュラムにも、強いこだわりと熱意が感じられます。このあいだも、3者面談で先生とお話をする機会があったのですが、息子の長所短所を私以上に理解し、時には厳しく、時には優しく、勇気を与え、指導してくださっているようで、息子も先生のことを信頼しているようです。学校は、学問を学ぶところではありますが、その中で、人間性を養い、将来への目標をたてる機会を与えて頂けるところでもあると思います。みんなができるのに、自分だけができない問題があり、すごく悔しい、それができるようになって、先生に褒められた。こうした息子の話を聞いていると勉強は大変そうですが、その中に、学ぶ楽しさや、時には競い合い、時には協力し合い、目的を達成する充実感に生きがいを感じているようです。
「人間の尊厳の為に」・・・南山学園の教育方針は創立75年を迎えた現在、幅広い卒業生の方々に受け継がれています。私も常盤会の活動を通じ、幅広い年代の先輩、後輩方とお付き合いをさせて頂いていく中で、そのことが実感できます。自分の息子もそのメンバーの一員にさせて頂くことは、誇りに思うと同時に、親として責任を感じます。
私にとっても同窓生の皆さんにとっても、南山スピリットを受け継ぐ小さな後輩達が新たに誕生しました。この後輩たちが今後どのように成長し、これから社会に羽ばたくのか楽しみであります。
澤田 崇さん(S39)のプロフィール:
青山学院大学経済学部を卒業後、衆議院議員秘書を経て
株式会社ライフサワダへ入社
現在、株式会社ライフサワダ、株式会社トスコの代表取締役
ホームページアドレス http://www.tosco.tv