2011年1月19日
車で街を走っていると、とにかく目に付くのが「ハイブリットカー」である。
トヨタのご当地名古屋のこととて、まさに「プリウス」のオンパレード。エコロジー、地球温暖化、CO2の削減、まさに時代の先端を走る車なのだろう。
1960年代後半から70年代、団塊の世代はようやく運転免許が取得でき、車はその世代の大きな憧れの大きな一部だった。スカG、スリーエス、マーク?SL、ベレットGT、ツインキャブ搭載でラジアルタイヤを装着、スカGの2リットルのエンジンは、その頃では相当に大きなエンジン。1.6リットルでもすごかった。ボンボン!ボッボボなんて聞こえるエンジンの音が若い耳に心地よかった。スーパーカーブームもあった。ランボルギーニ、フェラーリ、若者の手の届かない垂涎の的だった。
懐かしい。ウーン!憧れたなぁ。名神高速が名古屋から神戸まで開通していた。
現代の若者、草食系・・欲望に乏しく、ガツガツしていない、との定義。太古の恐竜に喩えれば、大きくても草木を食べるダイノザウルス。決してT・レックスのような肉食ではない。思い起こせば、その頃の男性、僕も含めて、押しなべてT・レックスであったような(笑)気がする。パソコンも携帯電話もなかった時代、室内に閉じこもるのは麻雀くらいだった。大学の回りには、それは何軒もの雀荘があった。大学の講義の最中にも、悪友が誘いに来たものだ。そっと抜け出し、麻雀に興じた。ベトナム戦争の真っ只中、学生運動も盛んで、アメリカ海軍の空母エンタープライズが佐世保に入港した、などと聞いて、佐世保にデモに行き、顔中絆創膏だらけで帰って来た友人達、お蔭様で、僕はノンポリの学生、スキーが好きで、冬から春まではスキー場に入り浸っていた。フォークソングやビートルズに熱中し、ダンパ・・ダンスパーティ、モンキーダンスにツイスト、そしてチーク、ハハ!
恥ずかしくも懐かしい。とにかく精力的に暮らしていた。勉強・・?・・それなりにしたような。今、どの時代に戻りたい?と言われたら、やはりその頃かな。
閑話休題
車のこと、現代の若い世代は車の免許を取らない若者が増えて来ているらしい。
身近の親戚にいるが、必要性がないと言う。もっとも、交通網が異常に発達している東京在住だが、それにしても、そんな若者を見るとヘェッと思う。だから、昔、若者が挙って憧れたスポーツカーなんて興味ないんだよね。だって乗れないんだから。乗れたとしても、ガソリン撒き散らすような車はお払い箱で、実用性に優れた、小型で静かな、燃費の掛からない車になっちゃうんだね。車もおとなしい草食系ってことだ。
本音を言うと、今のこのような風潮には相当に不満、というか腹立たしい。若さはその時代だけしか与えられない特権なんだから、特に男は、もっとギラギラしててもいいんじゃないかと思う。肉食系、大いに結構、ただし間違った肉食では困る。昨今の成人式のタワケた騒ぎは、肉食系とは言わない。恐水病(狂犬病)にかかった「草食系の牛」の群れでしかない。将来への夢、希望、そして恋愛にギラギラして欲しいと思う。これを言うと今は張っ倒されるが、女性は肉食系でない方が良いような気がする。いつも可愛く、お淑やかで、優しく・・きっと殴られるな(笑)。
でも、そういう時代に育ったんだから、お許しを。
堀江 陽平さん(S18)プロフィール
株式会社ワキタ商会 専務
趣味 スキー 料理(フランス料理から中国料理、日本料理まで なんでも)