vol.160 浅井 清司(S23)「新聞部時代の思い出」 – Nanzan Tokiwakai Web
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2021年5月29日

vol.160 浅井 清司(S23)「新聞部時代の思い出」

 今年、古稀を迎えます。友人知人からはよく「歳より若く見える!」と言われます。
仕事柄、毎日のように人と会い話をする機会がありますので、常日頃から他人に不快感を与えないように「健康」「清潔」「服装」には気を付けています。
 しかし「若さ」の秘訣は外見も重要ですが、根本的には様々なことに関心を持ち「動かなければ出会えない!」をモットーに日々忙しく過ごしているからではないかと思っております。
 特に初対面の方とお目にかかる時は常に「一期一会」の気概を持ってお目かかるように心掛けています。そうした生き方が身に付いたのは南山で過ごした6年間の学校生活、とりわけ6年間在籍しました新聞部での貴重な体験と出会いが大きく影響していると思います。
 
 当時の新聞部員の特典として、年に一度、女子部の新聞部と合同で新聞を発行できることと校長先生に直接お目にかかってインタビューできるということがありました。
 
 先輩からの申し送りで合同編集会議は必ず女子部の部室で開催することにしていました。50年近くたった今でも、当時の女子部の部員の顔と名前は覚えていますし、女子部の部室へ行く時のドキドキ感が昨日のことのように思い出されます。余程、強烈なインパクトがあったのだと思います。
 
 また歴代校長の中ではフーベルト・フラッテン神父様との出会いが記憶に残っております。お目にかかった回数も多く、最初にお目にかかった時に校長室で、当時はとても珍しかった外国製のチョコレートをご馳走になったことが忘れられません。私共の幼稚な質問にも一つ一つ丁寧にお答えいただいて誠実なお人柄が偲ばれました。
 
 顧問の先生もユニークな方々でした。私が在学中は家田足穂先生と三上博先生が交互に顧問を務められました。お二人とも社会科歴史の先生で敬虔なカトリック信者でもあられました。学者肌で細かいことはおっしゃりませんでしたが、編集会議の議論が変な方向に行きかけると、噛んで含めるように意見を述べられました。
 
 顧問ではありませんが中1の国語は戦前からお勤めの藤川能先生にご指導いただきました!毎回テープレコーダーでNHKの人気ラジオ番組「名作座」を彷彿とさせるご自身の朗読劇を聞かせていただきました。夏休みの宿題が「家庭新聞の制作」でしたので楽しく作ることができましたし、良い新聞ができたと褒めていただきました。
 宗教は春日井神父様に教えていただきました。天気の良い日は教室を出て南山教会の庭を散歩しながら綺麗な花や木を見せていただきました。
 
 今から思うとのんびりした学校生活でしたがこの牧歌的とも言える教育こそが、当時の南山のスクールカラーであったように思います。
 
 とりとめのない想い出話を書かせていただきましたが、最後に南山始まって以来の秀才と言われました先輩から言われた言葉をご紹介して終わりたいと思います。
 
ー「南山ハイスクール新聞」の最大の使命は南山の歴史を作ることである!ー
 
皆様の益々のご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。
 
プロフィール
 陣中茶之湯保存会会長
 日本感性教育学会常任理事
 元四日市西ロータリークラブ会長
 元金城学院大学父母会会長
 男子部在学中は 新聞部部長・生徒会議長・文化祭実行委員長を務める

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