20015/8 日本料理 蓬莱 – Nanzan Tokiwakai Web
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南山タウンに広告掲載されているお店や会社の訪問記

2015年8月22日

20015/8 日本料理 蓬莱

地下鉄名城線「瑞穂運動場東」駅より北方面に徒歩3分、グリーンロード沿いの閑静な住宅街に在ります。和風でモダンな外観ガラス越しのディスプレイ、華やかな生花にも思わず目を引かれます。都心の一等地パルコ前で80年も営業なさっていましたが、こちらに移転されて5年になるそうです。

午後からのお手すきの時間を拝借して、ご主人の佐治寛行さん(S29)にお話を伺いました。

*栄からこちらにお店を移されたのは、

「移転の理由は、建物が古くなったこと、店は昭和6年からですが建物は江戸時代からのもので、そこに開発の話があり、いい機会と思いました」。100年以上も前からの建物で価値もありましたが、移築は費用が掛かりすぎるということでやめたそうです。また、「畳に座る生活が敬遠される時代なので、座敷は作らずカジュアルしに椅子で気軽に料理を楽しんでいただけるようにしました」 とのこと。

都心から少し離れた此の地を選んだのは、「栄の店では夜中の落書きが多く嫌気がさしてきたというのもありますが、店を新しくするのをきっかけに、これからは今までとは違った形で自分の好きな料理を作ってみたいということが大きかったですね。以前は宴会料理が主体で50人60人一度につくるとなると、料理の種類も限られ、どうしても同じようなものになってしまいます。しかし3・4人の席ならできる調理法も違ってくるし、いい材料も揃いやすい。料理の幅が際限なく広がります。少人数のお客様相手に自分の納得のいく料理をきめ細かく真心をこめて作りたい。そんな思いにここは丁度良い場所でした」。

*「料理については五味調和を大事にしている」とおっしゃる佐治さん。

それは修行先「つきぢ田村」のご主人の教えだそうです。
店の看板、店内、名刺など至る所にその文字が。

*五味調和とは甘味、辛味、酸味、苦味、鹹味(かんみ)の五つ。

「素材の持ち味を大切に。甘いものは甘く、甘くないものはそのように。熱いものは熱く。冷たいものは冷たく。それが基本ですね。そして五味調和に基づいた五色を料理の中に取り入れると、きれいに見えるし、栄養もそろう」。
器との季節感、色彩感も合わせて五感で堪能する料理、春夏秋冬それぞれの旬の食材の旨みを引き出した料理を日々創作なさっています。
「そのためにも献立は三週間ごとに変えていますし、食材も苦手なものとか、アレルギーなど前もってお伝えいただけば、いかようにも対処させていただきます」とのこと。また、お誕生日その他御祝い膳、御法事用などは器もすべて設えを変えて出して下さるそうです。

佐治寛行さん(S29)ご夫妻
ちなみに奥様は、佐治さんの修行先「つきぢ田村」の田村平治さんのお孫さんです。

*長年、お料理に情熱をそそがれるご主人ですが、元々お店を継ごうと思っていらしたのでしょうか。

「子どものころから好きなことをさせてもらっていたので、長男として、店を継ごうとは思っていました。大学を京都の立命館にしたのも料理屋さんがいっぱいあるからということで。たん熊さん、吉兆さんなど有名な老舗には、行ってみました」。ちなみに佐治さんは、ご長男ですが、上にお姉さまが三人、うちお二人は南山女子部だそうです。

*ところで以前は栄のガスビルでお料理教室もなさっていましたが。

「栄の店をやめるまで30歳から50歳までやっていましたね。こちらに来るときに遠くなるので、やめさせてもらいました」。当時は東邦ガスのコマーシャルにもでていらしたそうです。炎の達人として大きなコックさんの帽子をかぶって。
ご記憶の方も多いかもしてませんね。

*蓬莱さんでのお食事は、お昼も夜も予約が必要ということですが。

「しっかり準備をして最高の状態でお客様をお迎えしたいという気持ちからです。どなたでも予約さえいれていただければ、大歓迎です。お高く留まっていると誤解されることもありますが、一見さんお断りとかそういうことではありませんので」。
要予約ですが、お昼の部なら当日でも空いていれば受け付けていただけるそうです。

*売店ではいろいろお土産も置かれています。

「干物もお勧めです。築地の干物の卸やさんから仕入れています。全国の美味しいものを選んでもらっていますが、いろいろありますよ。さんま、さば、あじ、のどぐろ、せぐろいわしにシシャモなど。急速冷凍の真空パックなので美味しさが閉じ込められ、ご家庭でも簡単に味を落とさず保存ができると好評です」。

*最後に南山の話題になりました。

「楽しかったですよ。6年間一緒ですから親密になれるし、今でも飲みに行ったりゴルフに行ったり親しくしています。通学は栄からバスで通っていましたが、杁中は学校が多く混んでたいへんでした。待望の地下鉄鶴舞線ができたのは卒業の年で一度も利用できずでした(笑)。思い出に残る先生は伊藤紫郎先生。最初の担任なので印象深いですね。つい最近も店に来てくださいました」。

私たちもいつかゆっくり蓬莱さんのお料理を味わせていただける日を楽しみに、本日はお惣菜の出し巻き玉子やおこわ、酢の物、干物などを買って帰りました。とっても美味しかったです。

<取材 : 足立恵子  吉田久子

写真 : 蓬莱様提供>

日本料理 蓬莱

昼 : 11:30から15:00

5,000円

夜 : 17:30から21:00

10,000円

12,000円

15,000円

20,000円

≪税抜き価格≫

定休日 : 日曜日、第2・第4月曜日

Tel&Fax :  052-835-8111

Email :  info@ho-rai.net

http://www.ho-rai.net/

【南山タウン】 「日本料理 蓬莱」

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