健康で体が動く間は縁のない、訪問介護サービス。最近はお世話になることもとんと少なくなってしまった家政婦紹介。普段は、意識しませんが、何かあるとなくてはならないサービスです。
これらを中心に、先代のお仕事を受け継いで事業を営んでおられる、あい愛ライフなるみ訪問介護サービスおよび株式会社鳴海看護婦家政婦紹介所の峰岸佐喜子社長（G13）をお訪ねしました。
ふたつの事業所は、名鉄有松駅から、東海道と反対の方へ、旧道を上がっていくと、隣り合って建っています。峰岸社長は、先代が家政婦紹介所として始めた事業を元に、現在は訪問介護サービスにまで事業を展開されているそうです。

あい愛ライフなるみ訪問介護サービスは、サービス提供責任者と訪問介護員（ヘルパーさん）でサービスを行われています。ケアマネージャは、グループ「あい 愛ライフ」のセンターにいらっしゃいます。こうして、職制と地域を融通しあい、大規模な事業所でなくとも参加できるように工夫されています。
あい愛ライフなるみ訪問介護サービスでは、ヘルパーさんおよそ30名に対して、写真の責任者の方を配置するという組織で介護サービスを行われています。

峰岸社長とスタッフの皆さん

介護事業としては、介護保険の対象となる訪問介護以外にも、自立支援等要介護認定を受けられない人のためのケアも行われているそうです。

介護事業は、峰岸社長の新しい事業ですが、株式会社鳴海看護婦家政婦紹介所も、先代からの重要な事業です。
家政婦さんは、皆様の周囲をご覧になっても、昔と比べると、随分少なくなっている、という印象があります。また、1994年の「新ゴールドプラン」以降、病院内の付添婦への保険適用がなくなったこともあり、高齢化と売り上げ縮小が悩みの種だそうです。

環境は必ずしも厳しいばかりではありません。とくに名古屋市内の事業者にとって、名古屋市は介護制度とその周辺のしくみへの前向きな取り組みが、日本全 国でももっとも優れているという幸運があります。その地域性と、介護事業プラス家政婦紹介事業を活かして、「なじみのある家政婦さんに、介護までお願いし たい」というわがままをきいていただけるようなサービスを始められているそうです。
せっかく介護をお願いしたのなら、掃除洗濯などの家事もお願いしたい、と思う気持ちはだれしもあるもの。
しかし、市町村に運用を任されている介護保険では、そこまで利用者の便宜を図ろうとする機運は起こりにかったと聞いています。そのようななかで、名古屋 市は全国に先んじてこれを可能としました。あい愛ライフなるみ訪問介護サービスと鳴海看護婦家政婦紹介所も、この制度を利用して連携したサービスを展開さ れているそうです。
ちなみに、上の方式について、今まで認めていなかった県でも、一定の条件のもとで認めようという内容で、近い将来厚生労働省から各県に事務連絡として通達されるそうです。
そうなってくると、家政婦紹介業と介護を合わせた業態の企業に、がぜんチャンスが訪れることになるでしょう。お仕事の発展を期待いたします。

なごやかなミーティングのひとこま

ところで、峰岸さんのお嬢さんも、南山の出身です。現在は、ご主人と、弥生が丘で「ブーランジェリー　ブルゴーニュ」という天然酵母パンの店を開かれているそうです。いずれ、南山タウンにも参加していただきたいところです。

会員の皆様に何か特典は、とお願いしたところ、価格が決められているサービスを扱っているので、難しいが、常盤会会員の身近な人やご本人が、何かの機会 に介護サービスを受ける必要があるときに、さまざまな制度をうまく利用してかゆいところに手の届くヘルプを受けることができるようにご相談に乗っていただ くことができるそうです。
また、遠隔地の方でも、ネットワークにより、その地域で信頼のおける事業者を紹介することもできるそうです。
ご相談、お問い合わせは、あい愛ライフなるみ訪問介護サービス　峰岸佐喜子さん（narumi@aiailife.com）まで。

文責：樺