2009年5月24日
名古屋市千種区、日泰寺山門近くにある、樫尾クリニック樫尾富二さん(S20)をご紹介します。
S20樫尾富二さん
樫尾クリニック外観
小さい頃は病弱で体育の授業の自分の順が廻ってきたときは、いつも誰か他の人に変わってもらっていたとにこやかに話される樫尾富二さん。
先代の樫尾太郎さんは、東大医学部を卒業し東洋医学的な食事療法、運動療法を用いて体質改善を目指す「西式健康法」を中心に治療され、国内のみならず海 外からも来院されるほど有名な人物。その西式健康法で健康を取り戻され、父太郎氏の影響を受けて「社会に貢献できる仕事」である医師を目指し岐阜大学医学 部へ進学。
卒業後、「全身が診られるように」との父のアドバイスで、昭和49年名古屋第一赤十字病院で内科を研修、消化器内科を専門とするようになった。
昭和53年名古屋大学医学部第三内科入局、昭和55年三菱名古屋病院内科勤務、昭和58年三菱名古屋病院第二内科部長を経て、平成9年脳梗塞を併発し閉 院していた父太郎さんが開院した「樫尾医院」から「樫尾クリニック」に改称し、勤務医から開業医として生きることにした。
あまりにも有名な父の「西式健康法」を継がなかったことを惜しむ声も多かったが、20数年の豊富な西洋医学の実績と経験から、一般診療の道を選択した。
きれいに整理されたカルテの棚
小児科の患者もあるため置かれているピカチューのぬいぐるみ
電子内視鏡
レントゲン装置
超音波装置
胃・十二指腸・大腸・肝臓・胆のう・膵臓など消化器疾患の診療に力を入れられ、検査室には、胃カメラの電子内視鏡、レントゲン装置、腹部エコーの超音波装置などが備えられている。
小さな子供さんから高齢者まで、家族ぐるみで何でも相談できる”かかりつけ医(ホームドクター)”を目指し、一度受診された患者のカルテは半永久的に保存。数年後に来院しても同じカルテで診療でき、他の医院での検査結果・健康診断の結果も同じカルテで管理し、総合的に診療している。
また専門外の病気や、より高度な医療が必要になった場合は、「病診連携システム」(病院と診療所の連携によりそれぞれの施設間で患者の情報を共有し、施 設間の移動をスムースに行う)で、第二日赤・東市民病院・がんセンター・国立病院・名大病院などの専門の病院と連携をとり、最適な医療を受けられるように している。
調停委員や民生委員などを長年された功労により藍綬褒章を授章されたお母様の影響から「社会奉仕の大切さ」を受け継ぎ、趣味のマジックで地域の子供会、老人ホーム慰問。
平成18年4月より千種区医師会長へ就任され、「地域医療の充実、休日・夜間の救急医療の整備、予防・検診事業の拡充、介護保険制度・認知症対策など」さまざまな医療問題に取り組み、ロータリーや、ボーイスカウトでも団委員長としても活躍されています。
(文責・画像 尾関)
お忙しい毎日を送られていますが、南山常盤会と言っていただければ電話でのご相談も受付けていただけるとのことでした。ただし診察を受けられたい方は保険証を持参してください。
追加で、新型インフルエンザに関する注意を頂きました。
新型インフルエンザについては、国内で発生がまだ見られていない現在の状況では、あまり心配いらないと思います。
海外からの帰国者は検疫でチェックされていますが、それをすり抜けて市中で発生が 懸念されたときは、厳戒態勢になると思われます。
その時は一般診療所では新型インフルエンザの疑い患者は診察せず、専門の発熱外来へ紹介し、発熱外来では防護服を着たスタッフが診療にあたります。
万一自分の診療所で発生すると10日ほど診療自粛となってしまいます。