2010/8 マルト水谷 – Nanzan Tokiwakai Web
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タウンぶらぶら歩きTown BURABURA Walking

南山タウンに広告掲載されているお店や会社の訪問記

2010年8月12日

2010/8 マルト水谷

春日井市に本社のある株式会社マルト水谷を訪問し、副社長の水谷 稔さん(S28)にお話をうかがいました。また、弟の常務取締役営業本部長 水谷 豊さん(S31)も南山男子部のご出身です。

本社および倉庫・流通センターはJR勝川駅から車で5分ほどの場所。6000坪の敷地に倉庫等の建物が3棟。延べ面積は6500坪にもなるそうです。

株式会社マルト水谷は、業務用に酒・飲料類、調味料・冷凍食品などを卸す会社で、この流通センターからは25000アイテムもの商品が一年365日、毎日配送されています。従業員は200名。パート・アルバイトも含めると全部で約300名。配送は愛知・岐阜・三重県下、約6000店の飲食店に。96台ある配送トラックは水色の地にビンの形が描かれています。このトラック、見かけられた方も多いのではないでしょうか?

これほどの規模の会社ですが、合併して今年9月で13年目なのだそうです。水谷さんは元は港区の酒店をお祖父さまから継いだ若き二代目社長。現在社長の梶田さんも当時同じような立場の二代目社長。お二人は酒類販売会社の経営や将来について話し合ううちに意気投合。とんとん拍子に会社の合併が決まったそうです。主として梶田さんが会社内を、水谷さんが営業を担当、というそれぞれの個性をうまく生かした共同経営。”居酒屋ブーム” 到来の時期とも重なり、その後いくつかの会社の合併なども経て、順調に大きな成長を遂げられています。

水谷さんは中学・高校・南山大学とサッカー部ひとすじ。勉強よりもサッカー!だったそうですが、二代目社長のころに勧められて『盛和塾』に入塾。京セラ名誉会長の稲盛氏の経営理念に感銘を受け、ここで経営の勉強をされたことが「一大転機になった」と話されます。始めは稲盛氏の考えを真似たような社訓でよいのだろうか思いながらも、この経営理念に魂を入れていくのは自分たちだ!実践していけばいいんだ!と決意。パワフルな行動力はさすが体育会系ですね。

マルト水谷の社是

「喜ばれてこそ人、喜ばれてこそ経営」

真心をこめたサービスをお届けするため常に進化を繰り返す「マルト水谷」の熱い心の象徴です。

事務所の廊下に掲げられた全国の繁盛店の紹介パネル:取引先のお客様に代わって、営業マンが繁盛店を視察して紹介しています。

勉強を大切にする水谷さんの姿勢は今も変わらず続いています。取引のある約6000の飲食店のうち約8割が個人経営のお店。どうしても勉強をする機会が少ないことから、マルト水谷では年に5回、成功したお店の経営者などから学ぶ「講演会」を取引先のお客さまに無料で提供しているそうです。新しいメニューの開発・制作と提案会、スペシャリストの養成講座を開くなど、「お客さまの繁栄あってこその、自社の繁栄です」とおっしゃいます。

社内には、新しいメニューの提案会やプレゼンテーションのできるキッチン仕様の部屋も。

ベルトコンベアー;25台のバースがベルトコンベアーに沿ってならび、商品を積み込んで、朝7時から15分おきに出発していきます。

倉庫;焼酎ビンの隣に砂糖の袋が?!番号によって商品を棚から取り出すので、間違いを防ぐための配置の工夫だそうです。

なんと、ビール1缶でも注文可能!倉庫の棚にはバラになった缶ビールが。こんなに細かい注文もできるとは驚きです。もちろん、たる容器のビールも並んでいますが、その大きさもさまざま。種類の多さにもびっくり!

ワインショップ mArcohall (まるこほーる)
http://www.marcohall.com/

こちらは名古屋市中区錦にある酒類販売店。平日は午後二時から、土日は午前11時からの開店ですが、夜中まで利用できるのがメリット。自然派ワインのテイスティングなどもあるそうです。


南山同窓生のネットワークは大切

「港区の酒店を継いだばかりのころは、随分、南山関係の人たちに助けてもらいました。サッカー部の先輩・後輩で、飲食店を経営されてる方たちも多かったし、営業先で話しているうちに南山出身とわかったり。なんとなく同じにおいがする感じがあるでしょ」。南山同窓生のネットワークは大切、と話される水谷さん。「僕たちが中学一年の時に新任の先生だった堤先生が定年退職されるのです。野球部の監督もされていたので、そのつながりもあり各学年から何人か集まってもらって会を来年3月に開こうと考えています」。この企画、きっと南山人脈のさらなる広がりになることと思います。「喜ばれてこそ人」 この理念が、会社経営のみならず、人と人を結ぶ姿勢にも生きているのでしょう。水谷さんの実行力を感じました。

(取材;尾関、阿部)

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