2024年4月18日
木村俊克さん(S26)がオーナー&シェフの「Dining&Bar マスカレード」さんをお訪ねしました。
桜通り本町を北に一筋、杉ノ町通りに面したオフィス街のビルの一角に、ちょっとレトロなイタリアン風のお店がある。入り口にスパゲティ、ピザなどの写真、アイルランドの黒ビールGUINNESの看板が掛かっている。黒ビール好きならちょっと入りたい店だ。お店はその地下にある。
階段を下りると店内にはテーブルが10卓、8名ほどのカウンター席、奥にはバーカウンターと厨房。最大50人ほどの収容は可能であろう。パーティ会場としても申し分ない。部屋の壁面にはオードリー・ヘッブバーンの写真がズラリと並んでいる。彼女のヒット映画「麗しのサブリナ」「ローマの休日」「昼下がりの情事」、その頃の彼女は特にきれいで可愛い。永遠の美人女優。トイレにまでオードリーの写真が・・どうやらオーナーは相当な‟オードリーおたく”なのだろうと推察した。
オーナーの木村氏にお話しを伺った。
中高を過ごした男子部では結構楽しく過ごされたようで、ご本人によると「お勉強は二の次」だったそうだ。高校時代はフォークソングにハマり、何と文化祭の折にギターを抱えて女子部で公演したとのことで、これは南山男子部始まって以来の出来事、担任の長谷部先生から相当なお目玉を喰らったとか。木村氏曰く「長谷部 勝先生には古文を教わりましたが、厳しくも優しい先生でした。そして、当時の女子部生徒会の皆さんにも感謝しています。コンビを組んでいた「あひるのあ」のメンバー・坪井正和(S26)くんは、もう故人となってしまいましたが・・」。
大学卒業後はサラリーマンを経て、1985年から1998年まで、伏見の老舗「PUB英吉利西屋」のお世話で、イタリアン「マスカレード」を任され、修行を積んだ。ところが、26年前、「マスカレード」の入居ビルが建て直しされることとなった。改装には時間を要することもあり、オーナーとして、現在の場所に「Dining&Bar マスカレード」を新たに開店することを決意した。当時からオフィス帰りのサラリーマンやオフィスガールに好評のお店だった。それならオフィス街の丸の内ならば喜ばれるにちがいないと、移転先を丸の内にしたものの、これにはアテが大いに外れた。「会社の近くでお酒は飲まない」「知り合いと出くわすようなお店で仕事のウサは晴らせない」というワケだ。しかしながら、以前のお店からの常連さんのご贔屓もあり、常時、順風漫歩とはいかないまでも、何せ苦労人でもあり社交的で陽気な彼の人柄で、お店は繁盛しているようにお見受けする。
何より料理メニューがハズレなく美味しいときている。以前と変わらず、オフィス帰りの客層が中心だが、メニューが豊富であるのが、仕事終わりのサラリーマンや女性客にも人気を博している。イタリアンとスペインの各種料理がズラリ、珍しいメニューでは手羽餃子、豚キムチ、焼きラーメンにチヂミなど、若い人向きの料理も多数。まさに西洋居酒屋である。そしてお酒はワイン、ビール他、何でもあり、特にギネスの黒ビールに力が入っているようだ。爽やかに苦み走ったギネスにぴったりのメニューが目白押しだ。
お値段もリーズナブルで、仲間内での飲み会、同窓会、同級会などにもうってつけ。常盤会では、2024年3月16日、長かったコロナ禍を経て、待望の「ワイン会」が数年ぶりに開催された。主催の親睦事業部が会場に選んだのは、この「マスカレード」だ。総勢30名、オーナーが同窓生であるからこその気安さに加えて、飲んで良し・食べて吉・語ってサイコーの盛り上がりは、全員集合の記念写真の笑顔が物語っている。雰囲気もあって酒と料理がウマい! 掛値なしの隠れ家の名店といえるだろう。
取材:2024年2月21日 堀江&塩野崎 / 写真提供:Dining&Bar マスカレード
南山タウン 「Dining&Bar マスカレード」https://www.nanzan-tokiwakai.com/web/?p=4194
Dinig&Bar マスカレードHP https://www.masquerade.nagoya