2022年6月11日
はらはら、どきどきの歴史ファンタジー
==帯より==
探せ!『日本書記』に必要な〝ラストピース〟
平城京(ならのみやこ)から、大化の改新がはじまる飛鳥の地へ、
70年の時をわたるタイムスリップ
===カバー見返しの紹介文より===
平城京(ならのみやこ)に置かれ、占い・天文・時・暦にたずさわる部署、陰陽寮(おんみょうりょう)。天文博士のもとで星図をかく星読みの青年、言祝(ことほき)にはとくべつの秘めた務めがあった。
大化の改新がはじまる直前まで、飛鳥の地には、『日本書紀』をまとめるために欠かせない書物があったという。蘇我氏が滅びる乙巳の変によって、一族とともに焼失したそれを探しだし、炎にまかれる直前に持ちかえってくるようにとの命を受けた言祝。ありかをつきとめるため、蘇我の邸にまぎれこませる女の子(めのこ)として、言祝が見こんだ少女、沙々(ささ)。
平城京と飛鳥、およそ70年離れた時をこえて過去わたりをする二人に訪れた結末は……。
著者紹介
牧野礼(まきのあや)
愛知県生まれ。小学生のころより小説を書きはじめる。南山大学人文学部日本文化学科卒業。
『滝まくらの君』(岩崎書店)で第6回ジュニア冒険小説大賞を受賞、デビュー。
ほかの作品に『夢見の猫 風の犬宮』(くもん出版)、『ユニコーンの乙女』シリーズ(講談社青い鳥文庫)。