2010年11月4日
ときわ句会は、毎月第一水曜日に、大橋淳一先生のご指導のもと、常盤会室にて行われています。
この夏、大阪から大橋晄先生をお迎えして行われた”鵜かい吟行”の様子と、俳句をご紹介させていただきます。
写真中央は、大橋晄先生
左端が、大橋淳一先生
鵜篝を待つ太白を仰ぎつつ 大橋晄先生
篝火に面体凛々しき鵜匠かな 大橋淳一先生
夜の長良川篝に浮かぶ鵜と鵜匠 伸子
鵜に飼われゐたると鵜匠笑みにけり 房子
庭の鵜を我が子の如く語りけり 喜美
鵜の首をなでて語らふ鵜匠かな 妙子
鵜鮎雑炊食べ鵜匠の話術賞づ 富美子
逸り鵜に指を噛まれてしまひけり 知恵子
跡取りの出来て鵜匠の目の光 昌代
老鵜匠我が子の如く鵜を愛づる さゑ子
疲れしか夫の午睡を眺めをり 日那子
鵜の手綱捌く軋みの音間近 節子
逸り鵜に篝の火の粉容赦なし 孝子
疲鵜に労ひの鮎与へけり 美千子
踊り見のいつしか足も手も動き とも子
老ゐし鵜の瑠璃の瞳に紗のかかり 昭子
鵜は師なり鵜は人生と鵜匠かな 淑子
山城に灯点り鵜飼始まれる 憲
鵜の塚へ手折る一輪百日紅 秋水
ほうほうと鵜を励まして鵜舟来る すずみ