2008年9月5日
東西統一から15年、その間ドイツの安全保障政策は常に変化してきた。湾岸戦争のさなか、財政援助のみに終始し「小切手外交」と屈辱的な非難を浴びたドイツは、以後一転して積極的な派兵政策へと転換した。平和主義と武力行使を共存させる道はあるのか。過去(ナチス・ドイツ)の克服と国際協調に揺れたドイツの安全保障政策の変容を、いま克明に描き出す。
目次 —————————-
序 章 ドイツの安全保障政策の変容
第1章 冷戦期の安全保障と基本法
第2章 冷戦の終焉とドイツ統一
第3章 域外派兵と改憲論争
第4章 「同盟国」としての責任
第5章 「国際社会の一員」としての責任
第6章 連邦憲法裁判所による決着
第7章 安全保障政策の転換
終 章 21世紀の安全保障政策