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2008年9月3日
中世という歴史上の大きな転換期。朝廷や関東武家の権謀術数に翻弄されながら、無垢の魂を持ちつづけ、多くの秀歌を残した源実朝。その死や人物像には未だ謎の部分が多い。 前著「右大臣源実朝の生涯」上梓後、さらに研究を深め、この度「源実朝の人間像」を発刊された。多くの歌人、評論家の秀歌鑑賞も紹介しつつ、独自の実朝像に迫る筆致には、著者の実朝へのなみなみならぬ思い入れが感じられる力作である。