創業・大正14年。名古屋の奥座敷・八事の地で、政財界はじめ、文人墨客茶人に愛され、かの魯山人ゆかりの宿として、昭和天皇の行幸の砌の御宿として、歴史と格式を誇る、杉浦典男さん(S28)経営の懐石料理の「八勝館」が、ミシュランガイド「愛知・岐阜・三重2019」特別版の星二つに輝きました。
当然であり、比較的、カウンター中心の小規模なお店が選ばれた中、永きの時の流れのなかで、広大な美庭と特別指定の建物を有し、日本屈指の料亭として継続経営されているお力に感服いたします。
それもさることながら、新しいスタッフの育成にも心を砕かれておられる杉浦さんはじめ、女将さん、ご一族に、心よりのお祝いを申し上げます。
花道家・小川珊鶴(S30)
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この度の「ミシュラン二つ星獲得」の快挙、おめでとうとざいます。
「ほんとうに素晴らしいこと!」と、周りは、つい喜んで騒いでしまいますが、八勝館さんの方では、多分、淡々と受け止めていらっしゃることでしょうね。
星がいくつあってもなくても、八勝館さんの魅力は、昔もこれからも変わることはないと思います。
でも、やはり、これを機会に、名古屋の「八勝館」という素晴らしい料亭の存在を世界の皆様にも知っていただけるのは、名古屋人の私たちには、とても誇らしく、本当に嬉しいのです。
八勝館さんとのお付き合いは、もともと、亡き義母のお気に入りのお店でしたので、お正月のお節をお願いしたり、法事などでは御幸の間を利用させていただいたりしていました。もちろん事情もあって、そんなに頻繁というわけにも参りませんでしたが(笑)
昭和天皇もお泊りになったという広々とした御幸の間で、手入れの行き届いた素敵なお庭を眺めながら、正統派の最高の懐石料理を味わい、美しい女将さんに接待していただけるのは本当に贅沢な幸せです。
他愛もない雑談の中にも、温かみとか、上品な感じを受けるのは、杉浦さんご一族のお人柄でしょうか。
また、近々伺えそうなので楽しみにしています。益々のご発展をお祈り申し上げます。
足立恵子(G12)
タウンぶらぶら歩き「八勝館」さん(2006年6月号)