vol. 107 堀江 陽平(S18)「どこに行くのか地球丸」 – Nanzan Tokiwakai Web
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2016年1月28日

vol. 107 堀江 陽平(S18)「どこに行くのか地球丸」

 新年が明け、平成も28年目。昭和が長かったせいか、今も平成生まれと聞くと、
なに!平成なの?といかにも若く思ってしまうのだが、平成元年生まれはもう28歳、
今時の中学生、高校生なんかから見たら「オジン」「オバン」と呼ばれる年齢に
なっているのである。
 
 と感心している小生などは終戦明けすぐの団塊の世代、団塊というだけに、もう塊、
団子の塊のような大世帯。今の少子化での小学校のクラスなど1学年で数十人
なんてのはザラのようだが、団塊の世代のその頃は大いに違って、1クラスで
60人近い人数、であるから5クラスあれば1学年300人という大所帯だったのである。
であるから、これは生まれた時からの宿命で、生まれる時の病院から終わった時の
火葬場までその混雑は免れない。隔世の感とはこのことではないか。
 
 そんな団塊の世代も、社会のお勤め、お役目がほぼ終了し、大勢の同年輩が挙って
暇人に。ビートルズの唄のパロディでイマジンならぬ「ヒマジンオールザピープル
リビングフォートゥディ」なのである。こんなトロイことを考えつくのもその年代の
証なのかも(笑)。
 
 それにしても、このところ毎年の行事のような成人式のバカ騒ぎには、我々
ヒマジンもいささか首を傾げざるを得ない。今時の若い者は!・・と、その時代、
時代の大人たちの言う台詞であるが、勿論我々が成人した1960年代の終わりにも、
先ほどのビートルズに憧れ、グループサウンズ、エレキなどにもかぶれ、当時の
大人達からは「今時の若い者は!・・」と、悪の権化のように言われ、そして我々は
反発したものだが・・でも成人式などでのあのような姿はなかった。もっとも、
オートバイでの暴走、今は死語だと思うが「雷族」などと言われて走り回っていた
ヤンチャなガキ達がいなかったわけではないが。まぁ、目立ちたい気持ち、その
心理は理解するが、祝辞を述べている方々への悪口雑言はいささか理解に苦しむ。
イヤだったらその会場に来なきゃいいのだが、やはり大勢の前で目立ちたいだけの
心理なのか。また、晴れ着姿の女性達、今時の和装なのか、胸をはだけた着付けで
ご両親はあれで嬉しいのだろうか。奇を衒う気持ちは判るが「花魁」はいただけない。
ああいう姿をいかにもニュースだと、各メディアが取り上げ、騒ぎ立てていることが、
そんな風潮を後押ししているような気がしてならない。そんなこんなの平成28年の
新年、国内はもとより国際情勢もあちこちでキナ臭い話題ばかり、さて地球丸の
向かう先は・・混沌として分らぬ。
 
 
堀江 陽平さん(S18)
プロフィール
 
株式会社ワキタ商会 専務
常盤会副会長
趣味 スキー・・そろそろ引退近し
   釣り・・・海釣りの高級魚狙い
   料理・・・キッチン好きの食いしん坊
   音楽・・・バンド活動でリズムギターを。下手の横好き
 

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