2006年3月1日
ある日、私の財布を見て父が言った。
「そのHのマーク、橋本だからそれにしたの?」
財布のワンポイントにH型の金具がついていた。私の本名は橋本である。だが・・
「お父さん、あのね、男性には分からないかもしれないけれど、女性がイニシャル
を考える時、苗字の方は選ばないと思うよ。苗字っていつか変わってしまうかも
しれないものだから…」
悪い事、言ったかなぁ。
でもこれは正直な私の答えである。幸か不幸か私の苗字はまだ変わっておらず、
未だに父と同じなのであるが、少なくとも私にとってイニシャルは苗字のHでは
なく名前のMを選択してしまうものである。
しかし、これも私にとっては迷う選択なのである。
というのも、私にはもうひとつの名がある。20歳の頃からずっと使い続けてきた
芸名である。
実際、人生の半分近くをその名と共に生きてくると、芸名の方でしか通じない知人
が増えてくる。なので、名刺はもちろん、年賀状や自分の携帯の自局登録は芸名。
これは私の本名を知る人であれば私の芸名も知っているであろう可能性も高いから。
それでも、まだ迷う事は沢山ある。
通称というものがあるのだ。
学生時代に呼ばれていた愛称、宝塚時代に呼ばれていた愛称、今の仕事現場で呼ば
れる事の多い愛称…。これらは全て混在する。己を名乗るとき、相手によって使い
分けなければならない。
電話を掛ける時、迷った事はないだろうか?
「あ、もしもし、……えっと……○○ですが。」
ここは本名を名乗るべきか、芸名か、はたまたどの愛称か… 私はいつもここで
一旦躊躇してしまう。
名前って難しい。
これで私が結婚したら苗字がもう一つ出来るのかもしれないし、子供が居れば
××ちゃんのお母さんと呼ばれるのかもしれない。
ああ、名前って…
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